【初心者あるあるNG例】斜め顔が「左右非対称」になる原因を徹底解説!デッサンを直す3つの黄金則イラストお役立ち講座【初心者あるあるNG例】斜め顔が「左右非対称」になる原因を徹底解説!デッサンを直す3つの黄金則

【初心者あるあるNG例】斜め顔が「左右非対称」になる原因を徹底解説!デッサンを直す3つの黄金則

はじめに:なぜ、あなたの描く「斜め顔」は違和感があるのか?

イラストレーションにおいて、キャラクターの表情や視線に動きを出すために「斜め顔」(横向きや三四分の顔)は頻繁に用いられます。しかし、多くの初心者がここで直面するのが、「顔の左右が非対称になってしまう」「奥の目が不自然に大きくなる」という問題です。

これは、顔が持つ「立体構造」と「パース(遠近感)」の理解が不足しているために起こる現象です。

今回、私たちはオンラインイラスト教室「Sketch Palette」が公開した「初心者あるある 斜め顔NG例」の動画を参考に、斜め顔を描く際に陥りがちな3つのNGパターンと、デッサンを修正するための黄金ルールを徹底解説します。

この記事を読んで、あなたの描く斜め顔を自然で説得力のある立体的な顔へと進化させましょう!

ステップ1:NG例で学ぶ!顔の「輪郭」と「頭」の立体構造

斜め顔が不自然になる最初の原因は、顔の輪郭を平面的に捉えてしまうことにあります。顔の輪郭線は、頭蓋骨という丸い球体に付随していることを忘れてはいけません。

Point 1. 輪郭の「鋭角」と「丸み」を意識する(動画 0:03-0:15)

動画では、良い例とNG例を比較しながら、正しい輪郭の描き方を解説しています。

  • エラの角度の調整:NG例では、エラとアゴのラインが「トガリすぎ」て、頬の丸みが失われています。正しい輪郭は、エラの下側からアゴ先にかけて角度を直角〜鈍角で描くことで、顔に自然な丸みと立体感が生まれます。
  • 額の出っ張り:輪郭を描く際、「眉の出っ張り」を意識して、眉骨の上から額にかけて緩やかな丸みを持たせます。これは、頭部がただの円形ではなく、骨格によって構成されていることを示す重要なディテールです。
  • 首の接続:「首は円柱が頭に食いついているイメージ」で描くことが重要です。首の側面が頭部のエラや耳の下に自然に繋がっていることで、頭が浮いているような違和感を防げます。

ステップ2: NG例で学ぶ!目の「短縮」と「高さ」の法則

斜め顔で最も違和感が出やすいのが「目」の配置です。原因は、奥の目の「横幅」を短縮するべきなのに、「縦幅」や「高さ」まで変えてしまうことにあります。

Point 2. 奥の目も「縦幅は変えない」黄金ルール(動画 0:17-0:27)

斜め顔の目のデッサンには、「短縮と高さ」の法則があります。

  • 奥の目の短縮(横幅):手前の目と奥の目を比べたとき、奥の目は遠近法(パース)によって横幅(幅)が狭く見えます。動画では、奥の目が「せまく!」なることが示されています。奥の目の横幅を大胆に縮めることで、顔の立体的な奥行きが表現されます。
  • 縦幅は変わらない:しかし、奥の目の縦幅(高さ)は、基本的には手前の目と変わりません。NG例では、奥の目の縦幅まで狭く描いてしまうことで、目が不自然に小さく、顔のバランスが崩れています。奥の目の縦幅(高さ)は、手前の目と同じ位置で揃えるように意識しましょう。

ステップ3: NG例で学ぶ!鼻と口の「位置」と「比率」の調整

目だけでなく、鼻と口の位置がわずかにずれるだけでも、顔全体の印象は大きく変わります。特に鼻の位置は、顔のデッサンにおける「中心軸」を示すため、正確な配置が求められます。

Point 3. 鼻根(びこん)の位置は「黒目と同じ高さ」(動画 0:28-0:33)

  • 鼻根の高さの調整:NG例では、鼻の付け根(鼻根)の位置が「高すぎ」て、鼻が顔に埋まっていないような違和感があります。正しい位置は、「鼻根と黒目の上部が同じ高さ」であることを意識しましょう。
  • 鼻と顔の奥行き:鼻は顔の中で最も前に出ているパーツです。この鼻の位置を正確に決めることで、顔の側面や奥行きが明確になります。

Point 4. 口の位置は「下顎の分割」で決める(動画 0:34-0:46)

口の位置の違和感も、斜め顔でよくある問題です。口の位置は、顔全体の比率、特に鼻とアゴの間隔によって決まります。

  • 顎下の比率:動画では、鼻の下からアゴ先までを3等分し、口の位置は「3等分した1と2の間」と示されています。この比率を意識することで、口がアゴ先に対して近すぎたり遠すぎたりするNGを防げます。
  • 口の短縮:斜め顔では、口も遠近法の影響を受けます。手前側を大きく、奥側を短縮して描くことで、口元にも立体感が生まれます。NG例のように、口が不自然に長く見える場合は、この比率が狂っている可能性が高いです。

まとめ:あなたの斜め顔を「立体的な美しさ」に変えるために

今回解説した「斜め顔NG例」は、デッサンで陥りがちなミスを明確にしてくれます。立体的な顔を描くためには、常に「頭部が球体であること」、そして「パースによる短縮」を意識することが重要です。

  1. 輪郭はトガリすぎず、直角〜鈍角で丸みを持たせる。
  2. 奥の目の横幅は短縮するが、縦幅は変えない
  3. 鼻根の位置は黒目の高さと揃える。
  4. 口の位置は鼻下からアゴ先を3等分した比率で確認する。

これらの法則を習得すれば、あなたの描く斜め顔は、平面的で違和感のある印象から、奥行きと説得力を持つ魅力的な顔へと進化するでしょう。

さあ、あなたもオンラインイラスト教室「Sketch Palette」のような場所で、デッサンとパースの基礎を徹底的に学び、表現の幅を広げてみませんか?

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