【脱・デッサン崩れ】「うで(腕)」の描き方完全ガイド:比率と関節をマスターする3つの黄金則イラストお役立ち講座【脱・デッサン崩れ】「うで(腕)」の描き方完全ガイド:比率と関節をマスターする3つの黄金則
【脱・デッサン崩れ】「うで(腕)」の描き方完全ガイド:比率と関節をマスターする3つの黄金則
2025年11月6日
はじめに:なぜ「うで」のデッサンはこんなにも難しいのか?
イラストレーションにおいて、キャラクターの「うで(腕)」は、ポーズの表現力や感情を伝える上で、顔の次に重要なパーツと言っても過言ではありません。しかし、腕は「肩」「肘」「手首」という3つの主要な関節で構成され、非常に複雑な動きをするため、多くのイラストレーターがデッサンの壁にぶつかります。 「腕の長さが毎回変わってしまう」「肘の位置が不自然になる」「腕が体に付いているように見えない」 これらの悩みは、腕の「比率」と「構造」を正しく理解していないことが原因です。 今回、私たちはオンラインイラスト教室「Sketch Palette」が公開した「これで完璧!うでの描き方」のタイムラプス動画を参考に、複雑な腕のデッサンをシンプルに捉え、正確に描くための3つの黄金則を徹底解説します。 この記事を読んで、あなたのキャラクターに、説得力のある自然な腕を与えましょう!黄金則1:アタリの基本!「付け根」と「手首」を直線で結ぶ
腕を描く際、いきなり輪郭線から描き始めると、腕の長さや角度が迷子になりがちです。プロはまず、腕の「骨格」となるアタリ(ガイドライン)から描き始めます。Point 1. うでの付け根・手首に直線を引く(動画 0:04-0:09)
- アタリの重要性:動画の最初のステップとして、腕の「付け根(肩の関節)」と「手首の中心」の2点を特定し、その間を1本の直線で結んでいます。
- 目的:この直線は、腕全体の「長さ」と「基本的な角度」を決定するための最も重要なガイドラインとなります。この線があることで、肘を描く前に腕全体のバランスを確定でき、デッサンの大きな破綻を防ぐことができます。
- 応用:腕がまっすぐ伸びている場合は1本の直線ですが、腕が曲がっている場合も、まずは「肩から肘」と「肘から手首」の2本の直線を引くことで、骨格を意識したアタリが取れます。
黄金則2:肘の位置は「真ん中」!直角ガイドで正確な関節を見つける
腕のデッサンで最も難しいのが、「肘(ひじ)」の位置決めです。肘の位置が1センチずれるだけで、腕の比率は不自然に見えます。Point 2. 直線の真ん中から直角にガイドを引く(動画 0:10-0:18)
- 肘の位置の法則:動画では、ステップ1で引いた「肩から手首までの直線」の「真ん中(中心点)」を特定しています。この真ん中こそが、肘の関節が来るべき正しい位置です。
- 直角ガイドの活用:肘の位置が特定できたら、その中心点から「直角」にガイドライン(動画では赤い線)を引きます。
- 目的:この直角ガイドは、肘が「どの方向」に「どれだけ曲がっているか」を示すための基準線となります。肘はこのガイドラインの延長線上のどこかに配置されます。
Point 3. ガイドに沿って描く(動画 0:19-0:23)
- 肘の配置:ステップ2のガイドラインに沿って、肘の先端を描きます。これにより、肘が正しい位置と角度で配置され、自然な「くの字」の腕が完成します。
- 輪郭の肉付け:肩、肘、手首の3つの関節の位置が確定したら、あとはそのガイドラインに沿って、腕の筋肉(上腕二頭筋や前腕)の丸みを肉付けしていきます。
黄金則3:比率の暗記!「上腕=前腕」の絶対ルール
「肘は真ん中」という法則をさらに補強するのが、腕の「比率」に関する知識です。デッサンが不安定な人は、この比率が崩れていることがほとんどです。Point 4. うでの長さが分からない時のための黄金比(動画 0:29-0:52)
動画の最後で、腕の長さに関する最も重要な2つの黄金比が示されています。- 法則1:「肩〜くびれ=上腕の長さ」
- これは、腕の長さと胴体の長さの関係性を示すものです。キャラクターの上腕(肩から肘まで)の長さは、そのキャラクターの「肩の付け根から腰のくびれまでの長さ」とほぼ等しくなります。
- この法則を知っていれば、胴体を描いた時点で、腕の長さの目安を正確に割り出すことができます。
- 法則2:「上腕の長さ=前腕の長さ」
- これこそが、腕のデッサンにおける絶対的なルールです。「上腕(肩から肘)」の長さと、「前腕(肘から手首)」の長さは、基本的に「1:1」です。
- 肘の位置が「真ん中」である理由は、この「1:1」の比率に基づいています。腕が短く見えたり、長く見えたりするNG例のほとんどは、この比率が崩れていることが原因です。
- 例外(パース):もちろん、腕が手前に突き出しているような強いパース(遠近感)がかかった構図では、この比率は見た目上崩れます。しかし、パースがかかっていない基本的な立ち絵やポーズにおいては、この「1:1」の比率を守ることが、説得力のあるデッサンへの第一歩です。
まとめ:あなたの腕デッサンを「説得力のある立体」に変える
今回解説した「うでの描き方」の3つの黄金則は、複雑な腕の構造をシンプルに捉え、デッサンの精度を飛躍的に向上させるためのテクニックです。- アタリは「肩と手首を結ぶ直線」から始める。
- 「肘の位置」は、その直線の「真ん中」に置く。
- 腕の比率は「上腕=前腕」の「1:1」であることを常に意識する。

