

物語において、主人公を追い詰める「ヴィラン(悪役)」は、時に主人公以上に魅力的な存在となります。彼らの持つ狂気、歪んだ信念、そして圧倒的な自信は、読者や鑑賞者を惹きつけてやみません。
しかし、「ただ怖いだけの顔になってしまう」「狂気を表現しようとするとギャグっぽくなる」と、ヴィラン特有の表情作りに悩む方も多いのではないでしょうか。
今回、私たちはオンラインイラスト教室「Sketch Palette」が公開した「これで完璧!?ヴィラン顔の描き方」の動画を参考に、見る人をゾクっとさせる魅力的な悪役顔を描くための5つのポイントを徹底解説します。
この記事を読んで、あなたのキャラクターに「美しき狂気」を宿しましょう!

ヴィランの表情の魅力は、整った顔立ちの中に潜む「歪み」や「違和感」にあります。アタリ(下描き)の段階から、この歪みを意識することが重要です。
筋肉の動きを把握:まず、通常の左右対称の顔のアタリを描き、その上に赤ペンなどで「表情筋の動き」をメモします。ヴィラン顔では、眉毛を上げたり、口角を吊り上げたりと、筋肉を大きく動かすため、事前にその方向を確認しておくとスムーズです。
左右非対称の準備:ヴィランの顔は、左右で目の開き方が違うことが多々あります。アタリの段階で、左右の目の高さや幅を調整するためのガイドラインを引いておきます。
目は口ほどに物を言いますが、ヴィランの目は「狂気」を語ります。
左右非対称の目:片目は大きく見開き(丸く)、もう片方の目は細める(潰れたダイヤ型)ことで、精神的な不安定さや、何かを企んでいるような不気味さを表現します。
ダイヤ型をイメージ:ヴィランの目は、丸みを帯びた形よりも、角のある「ダイヤ型」や「三角形」をイメージして描くと、鋭く攻撃的な印象になります。
眉と口の形は、キャラクターの感情を直接的に伝えますが、ヴィランの場合はこの形を極端に変形させます。
開いた目側の眉(山形):大きく見開いた目の上の眉は、眉間を寄せ、眉尻を下げる「山形(ハの字の逆)」にします。これは興奮や怒りを表します。
閉じた目側の眉(谷形):細めた目の上の眉は、眉頭を上げ、眉尻を下げる「谷形(ハの字)」、あるいはリラックスした形にします。
口角の上下:口角も左右で高さを変えます。片方を極端に吊り上げ(ニヤリ)、もう片方を下げることで、嘲笑や狂気を表現します。「口角は上げる↑」「口角は下げる↓」の矢印を意識して描きましょう。
最後の仕上げは、激しい表情によって生まれる「シワ」や「影」の描き込みです。これがヴィランの顔に深みを与えます。
眉間のシワ:眉を寄せたことによる深いシワを描き込みます。
まつ毛と下まぶたのシワ:目を細めたことによる下まぶたのシワや、目尻のシワを描くことで、表情のリアリティが増します。
口の中:大きく開けた口の中(歯や舌)をしっかりと描くことで、動物的な獰猛さを表現できます。
黒目の大きさ:動画のヒントにある「黒目は左右とも同じ大きさにしよう!」は重要です。まぶたの開き具合は違っても、瞳孔(黒目)のサイズを揃えることで、視線が定まっている(狂気の中でも理性がある、あるいは獲物を狙っている)不気味さが生まれます。
今回解説した「ヴィラン顔の描き方」の5つのポイントは、キャラクターに強烈な個性を与えるためのテクニックです。
アタリの段階で筋肉の動きを確認する。
目の縦幅を左右非対称にし、片目を見開き、片目を細める。
眉を「山形」と「谷形」にし、口角を上下させる。
シワや口の中などのディテールを描き込み、リアリティを出す。
黒目の大きさは揃え、視線の強さを維持する。
これらのテクニックをマスターすれば、あなたの描くヴィランは、単なる悪役を超えて、見る人の記憶に深く刻まれる魅力的なキャラクターへと進化するでしょう。
さあ、あなたもオンラインイラスト教室「Sketch Palette」のような場所で、表情描画の奥深さを学び、物語を盛り上げる最高のヴィランを生み出してみませんか?

