【キャラデザが変わる】顔の印象は「鼻」で決まる!プロが教える6つの鼻の描き分けテクニックイラストお役立ち講座【キャラデザが変わる】顔の印象は「鼻」で決まる!プロが教える6つの鼻の描き分けテクニック

【キャラデザが変わる】顔の印象は「鼻」で決まる!プロが教える6つの鼻の描き分けテクニック

はじめに:なぜ、鼻の「線一本」がキャラクターの個性を左右するのか?

キャラクターデザインにおいて、「鼻」は目や口ほど目立たないパーツですが、顔全体の雰囲気、年齢、そして立体感を決定づける非常に重要な要素です。線の太さ、長さ、そして影の入れ方を少し変えるだけで、キャラクターの印象は「かわいらしい」から「大人びたクールさ」まで劇的に変化します。 今回、私たちはオンラインイラスト教室「Sketch Palette」が公開した「色々な鼻の描き方」のタイムラプス動画を参考に、プロのイラストレーターが実践する、6つの鼻の描き分けパターンと、印象を操るための組み合わせテクニックを徹底解説します。 この記事を読んで、あなたのキャラクターに個性を際立たせる「鼻」を描き分けられるようになりましょう!

鼻の描き分けの基礎:「線」と「影」が伝える情報量

鼻の描き分けは、そのパーツが持つ「情報量」と「立体感」をどう調整するかにかかっています。情報量が少なければ、顔はスッキリと、多ければ個性的でリアルな印象になります。

1. 情報量を減らす:「線画」を省略するテクニック

漫画やアニメのキャラクターの鼻がスッキリ見えるのは、線画を極限まで省略しているからです。動画で示される「穴のみ」「影のみ」「鼻先のみ」といった描き方は、顔の印象を軽やかにする基本テクニックです。

2. 立体感を出す:「影」と「ハイライト」で凹凸を描く

鼻は顔の中心で最も前に出ている部分(凸)です。線を省略する代わりに、影(シェーディング)やハイライト(光沢)を使って、その立体感を描き出します。
  • 影:鼻筋や鼻の下のラインに影を入れることで、鼻が高く、骨格がしっかりしている印象を与えます。
  • ハイライト:鼻の頭や鼻筋に光沢を入れることで、鼻のツルツルとした質感や、前に突き出ている立体感を強調します。

印象を操る!プロが教える6つの鼻の描き分けパターン

動画で解説されている6つのパターンは、それぞれキャラクターの性格や年齢、性別を決定づけるための強力なツールです。

パターン1. マンガ鼻(鼻先+穴)

  • 特徴:かわいい&かっこいい印象を与え、男女問わず使える定番の鼻です。
  • 描き方:鼻先と鼻の穴の輪郭をしっかりと描きます。穴を描くことで、顔の情報量が適度に増え、男性らしさや骨格のしっかりした印象がアップします。

パターン2. 穴のみ(動画 0:07-0:09)

  • 特徴:大人びてスッキリした、忘れ鼻の印象を与えます。
  • 描き方:鼻の輪郭や影を完全に省略し、鼻の穴の線だけを描きます。顔の余白が広がるため、女性らしい上品さクールな印象を強調したいときに最適です。

パターン3. 影のみ(動画 0:11-0:13)

  • 特徴:スッキリしているのに立体感があり、雰囲気がアップします。
  • 描き方:線画を使わず、鼻筋や小鼻のくぼみに影(シェーディング)のみを入れて表現します。線の情報がないためスッキリしますが、影の色とグラデーションで立体感を出すため、リアルな奥行きも表現できます。

パターン4. 鼻先のみ(動画 0:14-0:16)

  • 特徴:柔らかい印象になり、顔全体がスッキリと見えます。
  • 描き方:鼻の輪郭や穴を省略し、鼻先の下側(鼻の底面)の丸みだけを線で描きます。この表現は特にかわいらしい少女キャラクターや、優しく穏やかな印象を与えたいときに有効です。

パターン5. リアル鼻(動画 0:17-0:19)

  • 特徴:個性的で情報量が多く、見応えがアップします。
  • 描き方:鼻の穴、鼻翼(小鼻)、鼻筋の側面など、パーツごとの輪郭を細かく描きます。鼻の構造を正確に捉える必要があるため難易度は上がりますが、描くことでキャラクターに深み個人の持つリアルな特徴を与えることができます。

パターン6. ダイヤ型(動画 0:21-0:23)

  • 特徴:個性的で立体感があり、イラスト映えする鼻です。
  • 描き方:鼻の頭をダイヤ(ひし形)のように捉えて描きます。塗る際も、このダイヤ型のおでこに近い部分を明るくすることで、鼻が前に突き出ている強い立体感を表現できます。ファンタジー系のキャラクターや、独特な個性を強調したいときに使えます。

実践テクニック:印象を自由自在に操る「組み合わせ」の極意

動画の最後では、「色々な鼻を組み合わせてもOK!」というプロからの重要なヒントが示されています。一つの鼻のパターンに固執せず、複数のテクニックを組み合わせることで、キャラクターの印象をより複雑に、自在に操ることができます。

組み合わせの例(動画 0:25-0:30)

組み合わせ 印象 活用シーン
穴のみ(P2)+影のみ(P3) スッキリしているが、影で立体感を出せる、大人びたクールな美人の印象。 知的なキャラクター、主人公のライバル。
影のみ(P3)+鼻先のみ(P4) 鼻の線画を最小限に抑えつつ、影で鼻筋を通す透明感のある優しい印象 主人公の幼馴染、控えめな女性キャラクター。
鼻先のみ(P4)+ダイヤ型(P6) 鼻先は丸みで柔らかく、ハイライトでダイヤ型を強調する、かわいらしくも立体感のある印象。 ポップなSDキャラクター、元気な少年少女。

組み合わせのルール

組み合わせる際は、次のルールを意識しましょう。
  1. 省略 vs 立体感:基本は「穴のみ」や「鼻先のみ」で省略し、ダイヤ型立体感を補う。
  2. 線画 vs 塗り:線画は少なめに、塗りで情報を足す(影、ハイライト)ことを意識すると、現代的なスッキリしたイラストになります。
  3. 光源を意識:どんな鼻のパターンを選ぶにしても、鼻が前に突き出ているという骨格は変わりません。鼻筋の片側と鼻先に必ず光(ハイライト)を入れることで、どんな鼻でも立体感を維持できます。

まとめ:「鼻」を描き分けてキャラデザの幅を広げよう

今回解説した6つの鼻の描き分けパターンは、キャラクターの持つ性格や物語を決定づけるための強力なツールです。
  • スッキリさせたいなら、線画を省略する(穴のみ、鼻先のみ)。
  • 個性を出したいなら、鼻筋の影ダイヤ型で立体感を強調する。
  • キャラクターの個性を際立たせたいなら、複数のテクニックを自由に組み合わせる
この知識を習得すれば、あなたの描くキャラクターは、目や口だけでなく、鼻の表現一つで明確な個性を放ち、見る人の記憶に残るでしょう。 さあ、あなたもオンラインイラスト教室「Sketch Palette」のような場所で、顔のパーツごとのデッサンと表現技法を徹底的に学び、キャラクターデザインの幅を広げてみませんか?
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