【脱・線画の重み】プロが使う「色トレス」の魔法!イラストを柔らかく、魅力的に仕上げるテクニックイラストお役立ち講座【脱・線画の重み】プロが使う「色トレス」の魔法!イラストを柔らかく、魅力的に仕上げるテクニック
【脱・線画の重み】プロが使う「色トレス」の魔法!イラストを柔らかく、魅力的に仕上げるテクニック
2025年10月23日
はじめに:なぜ「線画の色」を変えるだけでイラストが垢抜けるのか?
デジタルイラストレーションにおいて、「線画」は絵の骨格であり、キャラクターの輪郭を定義する最も重要な要素です。しかし、塗りが完成した後に線画を黒のままにしておくと、「絵全体が重く見える」「線画が浮いてしまい、塗りと馴染まない」という問題が発生しがちです。 この問題を一瞬で解決し、イラストをプロ級に仕上げるテクニックが、線画の色を塗りの色に合わせて変える「色トレス」です。 今回、私たちはオンラインイラスト教室「Sketch Palette」が公開した「簡単!!色トレスのやり方」の動画を参考に、線画の色を塗りと自然に馴染ませ、イラスト全体を柔らかく、統一感のある雰囲気にするための3つのステップを徹底解説します。 この記事を読んで、あなたのイラストから「線画の重み」を取り払い、透明感と柔らかさを際立たせましょう!ステップ1:色トレスの基礎知識と「原理」の理解
色トレスは、単に線を塗りの色に合わせるだけではなく、イラスト全体の雰囲気を調整する「色味の調整技法」です。Point 1. 色トレスとは、線画を周囲に馴染ませる技法(動画 0:06-0:10)
- 線画が重い理由:黒い線画は、イラストの中で最も彩度と明度が低い色です。そのため、明るい塗りや背景の中に黒い線が残ると、線画だけが浮き上がり、イラスト全体が重く見えてしまいます。
- 色トレスの目的:色トレスとは、線画の色を、その線画の内側に塗られた色(ベースカラーや影の色)に調和する色味に調整することで、線画が周囲に馴染み、絵全体の雰囲気を統一させる技法です。
ステップ2:実践!「ピンライト」を使った色トレスの簡単ステップ
色トレスは、線画レイヤーの透明部分を保護しながら手動で塗る方法もありますが、動画ではより簡単で、色味を「発光」させる効果もあるデジタル特有のテクニックが紹介されています。Point 2. 「ピンライト」レイヤーで色を乗せる(動画 0:12-0:17)
- レイヤーの準備:元の線画レイヤーの上に、新しいレイヤーを作成し、これを線画レイヤーにクリッピングします。そして、この新しいレイヤーの合成モードを「ピンライト(Pin Light)」に設定します。
- 色の選択:ピンライトレイヤーに塗る色は、線画の内側にあるベースカラーからスポイトで取り、その色を乗せていきます。例えば、髪の線画には髪のベースカラーから取った色を、肌の線画には肌の色から取った色を乗せます。
- ピンライトの効果:ピンライトモードは、明度が高い色を強調し、明度が低い色にはあまり影響を与えないという特性があります。これにより、線画の黒い部分に色を乗せても、線画自体の硬さを残しつつ、色の発光感を加えることができます。動画では「ピンライト70%」という設定が示されており、適度な馴染み具合を調整しています。
Point 3. 「暗い色」への反応に注意する(動画 0:21-0:26)
- 明度の重要性:動画の注意点にあるように、「ピンライトは明度が低い色には反応しづらい」という特性があります。これは、髪や制服などの暗い色(明度が低い色)の線画に対して、ピンライトの色がうまく乗らない場合があることを意味します。
- 解決策:暗い色の線画(例:黒髪)に対してピンライトをかける場合は、乗せる色をより明るい色(ハイライトに近い色)にするか、ピンライトではなく「乗算」や「オーバーレイ」といった別の合成モードを試すことで、最適な馴染み方を見つける必要があります。
ステップ3:応用!「ピンクぼかし」でさらに柔らかさを加える
色トレスによって線画が塗りに馴染んだ後、さらにイラスト全体に「やわらかさ」や「夢幻的なムード」を加えるための応用テクニックが紹介されています。Point 4. 「ピンクぼかし」でふんわり感を出す(動画 0:30-0:49)
- 複数レイヤーの複製:まず、線画を含むイラスト全体のレイヤーを2枚に複製します。
- レイヤー処理:
- 上の線画レイヤー:上の線画レイヤーを「焼き込み」などのモードで暗くします。
- 下の線画レイヤー:下の線画レイヤーを、薄いピンクで塗りつぶし、さらに「ぼかし」フィルターをかけます。
- 効果:このぼかしたピンクの線が、元のイラストの下でフワッと滲むことで、イラスト全体に夢のような光の滲みや、空気の柔らかい質感が生まれます。これは、SNSなどで見られる「エモい」雰囲気や、優しくノスタルジックなムードを表現するのに最適なテクニックです。
まとめ:色トレスをマスターし、イラストの完成度を上げる
今回解説した「色トレスのやり方」は、デジタルイラストの質を劇的に向上させるための、非常に簡単で強力なテクニックです。- 黒線画が持つ「重み」を取り払い、塗りの色に馴染ませることが色トレスの目的。
- 「ピンライト」モードを使い、線画の硬さを残しつつ発光感のある色トレスを行う。
- 暗い線画への反応に注意し、必要に応じて塗る色や合成モードを変更する。
- 「ピンクぼかし」のような応用テクニックで、イラスト全体に柔らかいムードを付加する。

